国産にこだわり製造

春ですね。大和高田市の桜は今年も見事でした。

大中公園を中心に川の両岸南北2・5㌔にわたり桜のトンネルが続きます。

さて本日より、月2回、靴下の話をしていきたいと思います。

大和高田市は、桜も有名ですが、靴下生産量も日本一です。ご存じでしたか?大和盆地は江戸時代から綿の大産地、大和絣(かすり)で有名です。

盆地気候なので雨が少なくても育ちやすい綿が栽培されるようになったのです。

しかし明治時代の中期以降、海外から安価な綿糸が流入し、綿花栽培は競争力を失っていきます。それに伴い大和絣も衰退していきました。

一方、農家の副業として始まった靴下製造は、そのまま盛んになり、県内での靴下生産が本格的に始まりました。技術も磨かれ、日本一の生産を担うようになったのです。

靴下は消費の約90%が海外からの輸入品で、10%位ほどが国産です。その国産比率の60%は奈良県産、大和高田市・香芝市・広陵町が中心です。世界遺産が最も多い奈良県には、観光客もたくさん来られます。

靴下産業も盛んなことを、もう少し多くの方に知っていただきたいものです。普段あまり気にされたことはないかも知れませんが、靴下は靴を履くときに履くだけの物ではありません。産地で培われた技術は、体の衰えを補い、運動・仕事で高いパフォーマンスを発揮する高機能な靴下を実現しています。ぜひ一度、日本一の奈良県産の靴下を意識してみてください。


  
西垣和俊 西垣靴下・エコノレッグ社長。 

靴下ソムリエ認定。2021年度大和高田市産業優良者表彰受賞、経済産業省より地域未来牽引企業選定、発明協会近畿経済産業局長賞受賞、大和高田市のFMヤマトで毎週水曜日午後1時から「くつしたわぁるど」放送中。
P説=大和高田市からの表彰状を手にする西垣社長