日本で最初の靴下は、誰が履いていたかご存じですか?
人類が立って歩くようになったのは、今から360万年前と言われています。1991年アルプスの氷河で発見された5300年前のアイスマンと呼ぶミイラ。その足には熊や鹿の皮製の靴を履き、中には干し草を詰めていてこれが靴下の機能を持っていたのではないかと言われています。このときから、保温性・衝撃緩和としても使われていたのですね。現在のように、機械で靴下を作るようになったのは、16世紀の終わり頃で、それまでは編み棒を使って手で編んで作っていました。日本では5世紀頃、『襪(しとうず)』と呼ばれる、絹などを縫い合わせて作った布製の履物が、中国から伝わりました。この『襪』が『足袋』の原型とも言えそうです。日本で発見された最古の靴下はなんとあの水戸黄門こと「徳川光圀」の持ち物だったそうです!光圀は好奇心旺盛な性格で、日本人で最初に靴下を履いたのも彼だった、とも考えられています。あの黄門さまが、新しもの好きだったというのも意外です。これは輸入品と言われていますが詳細は不明。今その靴下は、東京上野の国立博物館に所蔵されています。