【検証】 エコノレッグの「疲れにくい靴下」は本当に”疲れにくい”のか?
エコノレッグの靴下の中で一番人気商品『エコノレッグバリエ』(※1)、そして2015年にリリースしたビジネスソックス『歩きやすくて疲れにくいビジネスソックス』。
後者は名前から察していただけるかと思いますが、どちらも”歩きやすさ”と”疲れにくさ”が売りの靴下です。
足裏には、ゴム糸を生地に編み込む「特殊滑り止め機能(ノンスリップ効果)」が採用されており、地面をつかむグリップ力が増すことで靴の中や地面との間の滑りが大幅に減少し、無駄な足の動きがなくなることで足の疲れを軽減します。また、しっかり踏ん張りが効くので歩きやすくなり、歩幅も伸びます。
この「特殊滑り止め機能」については別の記事でご紹介しておりますので、ぜひ合わせてお読みください。
関連記事) 足の疲れ軽減やスポーツのパフォーマンス向上には、進化した「特殊滑り止め機能」靴下が効果的!
今回はもう一つ、この”疲れにくさ”を実現する技術「特殊テ―ビング編み」にフォーカスしたいと思います。 ※1・・・エコノレッグバリエは2017年春にリニューアルし「エコノレッグバリエ+plus」に生まれ変わりました。疲れにくい靴下の秘密は、『足裏アーチ力』にあった!
2016年夏から秋に変わる頃、エコノレッグ靴下の製造元である西垣靴下株式会社と奈良県産業振興総合センターとの共同研究開発事業の中で、冒頭にあげた『エコノレッグバリエ』や『歩きやすくて疲れにくいビジネスソックス』の“疲労軽減効果”に関する検証が行われました。 その結果...「特殊テーピング編み」が足の疲労軽減する効果があることが認められました! 足の疲労度は足裏アーチ(土踏まず)と関連があるようなのですが...。検証内容と結果を簡単にご説明しますね。足裏アーチと足裏接地面積
足の裏には土踏まずを含めて3つのアーチがあります。親指の付け根からかかとを結ぶ線上にある「内側縦アーチ(通称 土踏まず)」、小指の付け根からかかとを結ぶ線上にある「外側縦アーチ」、そして親指の付け根と小指の付け根を結ぶ線上にある「前傾アーチ(横アーチ)」です。 このアーチがバネのような役割をして跳んだり走ったりする原動力になったり、全体重を支える足裏への衝撃を吸収するクッションになったりしています。 歩行などで足が疲労してくると、「内側縦アーチ(土踏まず)」が崩れてくるんです(下図)。 アーチが崩れると、足裏が地面に接地する面積が増えるため、この足裏接地面積が足の疲労度を測る1つの目安になります。いざ、検証!
今回行われた検証では、複数の靴下の履く前と後の足裏接地面積の増加率を比較し、足の疲労に対する影響をみます。検証内容
検証の試料として使用する靴下はエコノレッグ商品である「エコノレッグバリエ」と「歩きやすくて疲れにくいビジネスソックス」の2種類と一般的なリブソックスの計3種類。エコノレッグの靴下には「特殊テーピング編み」が施されており、部分的な着圧機能が備わっています。 20名(男性10名/女性10名)の被験者にこれらの靴下を朝から約8時間履いてもらい、履く前と後の足裏接地面積を計測し、その増加率を基に足の疲労度を比較します。検証結果
8時間、被験者に試料を履いてもらい足裏接地面積の増加率を測定したところ、下のグラフのようになりました。 足裏接地面積の増加率が少ない、すなわち、アーチの崩れが少ない程疲労度が少ないことを意味します。 上図のグラフが示す通り、エコノレッグの「特殊テーピング編み」が施された商品は、一般的なリブソックスより確実に8時間履いた後の足裏接地面積の増加率が低く、疲労が軽減される効果があることがおわかりいただけると思います。「特殊テーピング編み」がもたらす疲労軽減
ではなぜ、「特殊テーピング編み」がこのような結果をもたらしているのでしょうか? 「特殊テーピング編み」部分が足をしっかりとホールドし着圧します。着圧により、長時間履いても”足裏アーチ力”がキープされて足裏アーチの崩れを抑えることができているようですね。 この着圧効果が足裏アーチの前方部分にあるほど足裏接地面積の減少、すなわち、足の疲労軽減効果がみられる結果が出ました。 今回紹介した中の『歩きやすくて疲れにくいビジネスソックス』は、その技術を評価され、「平成28年度発明奨励賞」を受賞しました!関連記事) 平成28年度近畿地方発明表彰にて「発明奨励賞」を受賞
《検証内容の出展》 西垣靴下(株)/奈良産業振興総合センター「共同開発事業 脚が疲れにくいソックスの開発 報告書」より